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人類史観の再構築


<以下は”21世紀のビジネスシナリオの改訂版です”>
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三内丸山の縄文遺跡が数年前に発掘され、紀元前3000年頃の優れた縄文文化が世界中の考古学界に 与えた衝撃は非常に大きかったことは言うまでもありません。その後英国の一ジャーナリストである グラハムハンコック氏の著作である「神々の指紋」は人類史観の再考に火を着けました。同氏が言及している 内容の殆どは実はオカルト(神秘主義)マニアの間では既に十二分に浸透していたものばかりで、個々の 言及アイテムはそれほど目新しいものではありません。同氏の功績を言うならば、それはそうした一部の 極限られた分野に押しとどめられていた”特異な”テーマを見事に関連付け、さらにそれをわかりやすい ことばと論法で日の当たる場所につれてきた、ということでしょう。

わたしが指摘したいのは、何故この 時期に英国の一ジャーナリストが世界の桧舞台に踊り出たのかということなのです。勿論、彼を取り巻く 西欧の見えざる援助者が彼をそうさせたことは間違いありません。…が、それ以上に重要なことは、いわば 20世紀にはオカルトという異端であったものを、日常的な事象として、”受け入れようとする”土壌が わたしたちの中に育ってきていたという事実です。このへんのいきさつに関しては、 情報発信:慧のコーナーや 古代遺跡探訪記の「巨石文化を考える」コーナーで 詳しく述べていますのでそちらに譲るとして、ここではその背景について考えてみたいと思います。

この2〜3年の間にインターネットが急成長しました。アメリカでは現在6000万サイト以上、日本と 欧州でそれぞれ約1000万サイト近いホームページが存在するのです。私も2つのサイトをハンドリングしており 両方で約1年間に2万件程度のアクセスがあります。私自身も日々数十のサイトにアクセスをしています。
このインターネットの仮想電脳網はすざましいもので、まるで地球という頭に神経系が完全に整備された とういう状況なのです。おそらく今後も益々インターネットは成長し、全世界が10億サイトになる日も近いことでしょう。

この急進するインターネットがもたらした革命の一つが”高度な知識の同時・瞬時認識”です。 この中に、考古学的な学術データも全て含まれます。しかもそれを只で入手することが可能なわけです。
私の古代遺跡のコーナーでさえ、アメリカ、イギリス、ドイツ、…などなど世界の十数カ国からアクセスが あります。そして彼らは、私も含めて世界の最新情報を同じレベルで共有できるのです。このことにより いままで、散逸的で超専門的であった人類史に関するデータも写真付きで入手することが可能なのです。

端的に言えば、世界の学者の殆どは既に「真相をデータ付きで」知っているのです。そういう意味では 例え、「未だ公に」教科書の世界では人類史は紀元前4000年頃に発生し、それまでは未開の原始的な 世界…という”常識”が大手を振っていても、実はそれがとっくに裸の王様であることは、子供でも 知っていることなのです。世界は既に、三内丸山によって東洋に4大文明に比肩しうる縄文文化の存在を 認め始めていますし、その情報も詳細に熟知しています。そういう状況下、20世紀的な物質文明の陰りを 肌で感じている私たち人類は、潜在的に20世紀的な人類史観に失望を抱き始めているのではないでしょうか。

要するに、人類は明らかに1990年代に入って、総体として精神の進化を起こしているのではないでしょうか。 知的レベルの上昇した人類が世界の知識網を巧みに駆使して、真実を探るのはそれほど難しいことではありません。
そして、知的矛盾に対しては心身ともに拒否反応が起こるに違いありません。その状況が今起きており、それに 「神々の指紋」は見事に呼応したということでしょう。

さて、人類の進化に対する「神の見えざる手」は 誠に的確に演出の妙をわたしたちに与えてくれます。それが最近沖縄周辺海底でぞくぞくと発見されつつある 遺跡群なのです。しかもこれらが、グラハムハンコック氏の著作の後に出現し、彼の名声を少なからず過去の ものにしてしまった…というのも何か不思議で面白いですね。さて、縄文土器が太平洋を遥かに渡り、南太平洋 の島々や遠く南アメリカにもその痕跡を残していることは、既にその筋では周知の事実ですし、スフィンクスや ギゼのピラミッドの真の建造年代は実は相変わらず不明のままで、どちらかといえばハンコック氏のいうように 紀元前4000年頃を遥かにさかのぼり、紀元前9000年〜10000年というほうが信憑性を得てきています。

また、紀元前4000年頃に活躍したなぞの民族シュメールが太平洋やインド洋を航海し、世界各地にその 痕跡をのこしてきていることも”常識”になりつつあります。振り返って考えてみれば、1000年はそれほど 人間にとって長い時間ではありません。恐らく1万年前の人類とも同じ文化レベルで「語り合える」ことが できるはずです。我が日本の正史が紀元200年頃からしか明確でないのも、なんとも不可思議ですね。
われわれ人類とは一体何なのか、真のルーツはどこからなのか、果たして本当に原人から進化したのかどうか ましてや猿人がわれわれの遠い祖先なのかどうか、数万年以上前には本当に高度な文明はなかったのかどうか、 などなど…きっと21世紀の知的に進化した人類には必要不可欠な課題になるに違いありません。

20世紀までのようにやみくもに突き進むだけでよかった人類には、4000年の歴史も2000年の歴史も 同じようなものです。両方とも今に比べれば、遠い昔です。しかし知的に進化する人類には新たな時空の 概念形成が必要です。そのとき当然のように万年単位の思考が日常茶飯になります。

わたしたちが、このように新たな人類史を模索していけば、きっとまた新たな神の見えざる手が次なる 事象をわたしたちの目の前に顕現させてみせるでしょう。21世紀は人類史を振り返りながら再構築する 好機であります。また新しい人類にはそれが不可欠です。学校で教わったことやいわゆる世間の常識は ひとまずさておいて、あらためてゼロスタートする気持ちで歴史的事実を私たち自身の目で見ていきましょう。

インターネットはそのための有効なツールであり、沖縄海底遺跡はそのための貴重な手がかりなのです。
私の現在の心境としては、「一人類文明は約12000年」「それらが繰り返す」「それぞれの文明は高度」 「人類だけを宇宙の中で高度な生命体と考えることの不自然さ」…などが、心に去来しています。
人類史が再構築されれば、21世紀、否、第3番目のミレニアム(21世紀〜30世紀)までもの展望は すかっと見えてくるでしょう。21世紀に生きるわたしたちは潜在的にそのことを渇望しているといえるのです。


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