”慧”小論文


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Conceptual- Design- Laboratory

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1998年4月05日;警告!悪魔のシナリオ…文責;山口泰幸

山一証券が101年の栄光の歴史の幕を下ろしました。 顔面をくしゃくしゃにしながら「悪いのは社員ではありません!わたしたち経営者が悪いんです!」 と慟哭した最後の社長の顔は、ここ当分脳裏から離れないでしょう。 「悪いのは経営者」と素直に認めた経営者の人間らしさは買うとして、 本当に悪いのはノー天気な”経営者だったのだろうか…といまでも不思議です。

勿論、ここで社員が悪かったなどと言うつもりは毛頭ありません。 山一の社員が語る山一像からは、それほど邪悪な要因はどうしても感じられないのです。 確かに「飛ばし」を大蔵省と”組んで”、臭いものには蓋式の、どうせ後で叩かれる のは明白なその場しのぎに狂奔した経営者陣のていたらくは否めませんが、 それでも山一が実質倒産(自主廃業)に追い込まれたのが不思議です。 山一は黒字決算でした。確かに簿外債務数千億円を抱える、”病気持ち”では ありましたが、他の銀行がすんなりと実行したように、数千億円の特別損失を 計上すれば、それで済んだ話です。

山一に引導を渡したのは”ムーディース”とかいうアメリカの格付け会社ですが、 (最後に徹底的に格付けを下げて山一株を暴落させた)一体あれは何なんでしょう。 山一の廃業には目を向けますが、格付け会社そのものには正当な評価が果たして 本当にされているのでしょうか。ムーディーズの信用調査は本当に日本として されたのでしょうか。「評価及び評価基準」という戦略上最も重要な要素を 握る欧米の一つの企業に、経済戦略を弄ばれているという図式です。 拓銀や日産生命などの評価は正当だったかもしれません。最初は優等生的な 仕事をこなして信用を得ながら、後で大きな裏切りをするというのが、「悪魔の やりくち」です。

4月に入ってから、ムーディーズは言語道断にも、日本の国債の格付けを下げて 評価を出し始めました。金融ビッグバンと連動し、アメリカ株を高騰させながら 日本売りを強行する…この一連の図式から悪魔のシナリオを読み取らねばなりません。 4月5日現在、アメリカでは債権、株、ドルがトリプル高、日本は全く逆の トリプル安です。4月以降、外国銀行が自由に活動できる地盤が整いますが、 そこでまず手を打つのが、高め金利による預貯金確保でしょう。少なくとも 200兆円規模のマネー吸収を行う計画でしょう。まあ、それはそれで庶民には ありがたい話ですが、ここで警告しておきたい話があります。 以前、アメリカ市場は既に21世紀の体制に入りつつあるとかきました。 新しい時代の市場形成として、いずれはアメリカ株価が10000ドルを目指す こともありうると書きました。(昨年5月の慧)

それでもニューヨーク株価が9000ドルを超えたのが早すぎます。 もし私が悪の大王であるならば、4月から夏にかけて徹底的に日本売りを起こさせ 金融ビッグバンとムーディーズ等の格付け評価を活用して、日本の民間資金を 徹底的にアメリカ株に吸収させ、その後大暴落させます。 そこで儲かるのは悪の大王である私だけなのです。その結果日本の潤沢な民間資金 は数百兆円規模で”悪の大王”の懐へ転がり込みます。 もう流れは始まっているようなので、よほど政府がしっかりしないと、日本本体が 身売りすることになりかねません。

アメリカ株、外国銀行の高金利の誘惑には、そうした図式を踏まえながらリスクを テーキングすることが肝要です。今年、いよいよ大手メーカーが黒字倒産に ”嵌められる”ことがないことを祈ります。

  


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