1998年6月16日;仕組まれた円安…文責;山口泰幸
今日現在で対ドル円レートは146円をつけています。もうしばらくは円安基調が
続くでしょう。西欧の金融仕掛け人も、ここまで見え見えな手を打つとは大分
あせっていますね。既にこのコーナーで言及しているように、日本の資金はもの
凄い勢いで海外に流出しています。昨日のテレビのニュースではその額、何と
30兆円。その殆どがアメリカ国債です。私は正直言って現在の日本国政府は
信用していません。無力、無能だからではなく、あえて日本の資金流出に手を貸して
いるからです。こうなってくると政府が何を言おうと、どのような金融介入策を
敢行しようと、G7で声高に協調介入を呼びかけようと無駄ですね。当分円安は
続きます。日本の経済政策が今一つゆえの市場の反応だ…というもっともらしい
(正解では有りますが)分析も霞んできます。
この円安は完全に演出されており、しかも日本政府もそのことを承知でもう少し
このままでいいと、見逃していると言う点で大いなる問題があります。
西欧の金融仕掛け人=エスタブリッシュメント、フリーメーソンだという見方が
当を得ているかどうかは別として、いずれにしても”彼ら”は強大な資金で
強力に、戦略的に日本からの資金流出を画策しています。日本人の個人資産
1200兆円の内、融通性の高い資金約600兆円の50%位は今回の円安演出
がらみで持っていく算段でしょう。その流れでいくと年内いっぱいは円安が
演出され続けるかもしれません。そして十二分に円を吸収したあとに今度は円高
に持っていき、100万円で購入した外債が利子付きで50万円で戻すなどという
手荒いこともやりかねません。そういう状況を把握した上で貴重な資産を運用すべきです。
さてもうひとつ、今回の円安の裏読みですが、おそらく”彼ら”の照準は中国本体
の経済による弱体化でしょう。円安によりアジア経済を破綻させ、さらに中国経済
を混乱させ、それによって「民主化」という名の下に、特にアメリカは21世紀の
巨大魚である中国を獲りに行くでしょう。ある意味では中国経済が徹底的に
弱まるまで、今回の円安は操られることになりそうです。
本当にこうしたいわゆる金融本意、しかも実体経済ではない金融経済による
社会操作が21世紀に本当に豊かな生きる道を与えるのでしょうか。疑問です。
米ドルが世界で唯一の基軸通貨になるというのは幻想なのではないでしょうか。
私は、少なくともアジア経済は基軸通貨としての円をベースに、つまり日本の
経済的なリーダシップで運営されることがひとつの救いの道ではないかと思います。
西欧の外債を買うよりはアジアの商品を買うことの方がよっぽど気が利いている
ように思うのですがいかがですか。どうせ外債を今賢明に仕入れても、半分は
紙屑になりますよ。その上前で、ようするに人の金で借金をしながらアメリカは
バンバンと物を買っているでしょ。アメリカは財政破綻はクリアできましたが
貿易赤字はいっこうに改善されません。これはある意味で人の金で、要するに
カードローンで高額な商品を買っているからだと言えます。
先述のように、今金を使うなら、1;人への投資、2;文化的資産への投資、3;人脈
への投資、そしてアジアの商品購入です。そのかわり日本からは
「潔さ」とか「21世紀の未来構想」とか「文化」とか「同胞への温かさ」だとか
そういうものをこの際バンバンと輸出したほうがいいのではないかと思います。