”慧”小論文


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1998年6月23日;金融大魔王の正体…文責;山口泰幸

アメリカの経済誌フォーブスが長者番付を発表しました。6年連続で第一位を獲得 したのは、マイクロソフト社のビルゲイツ会長です。その個人資産は約500億ドル。 日本円で約6兆円強の個人資産を彼は所有していることになります。

20年前、否、10年前でさえも、こうした話を聞くたびに「わー凄い!」という のが素直な感想ではなかったかと思います。しかしどういう訳か、私の感想は 「そんなに持っていてどうするの?」ということでした。私のこうした感情に素直に 同意されるかたが増えていることは事実ではないかと思います。あなたはどうですか。 勿論、大方の人々は羨望の念と資本主義経済の勝者であるビルゲイツ氏に対する 畏敬の念を禁じ得なかったことも事実でしょう。

さてここからが本題です。 私のような、一応経営コンサルタントと称するものでさえ、素直に「そんなに金を 持っていてもしょうがない」という感想を持つような時代の変化であるということ なのです。信じられないくらい、いわゆる”金銭を超越した”生きざまを模索し 既にそうした生活を実践している人が多いのではないでしょうか。

「お金は不要、清貧にて生きる」ということではなく、金銭を中軸にしたいわゆる 経済資本的な生きざまを凌駕しつつあるということです。つまり、お金儲けを 全てに優先させる経済資本主義的な言動や生活を、やすやすと乗り越えて、 それをほんの生活の一部にくるめ込んでしまうような生きざまが始まっている ということです。多分ビルゲイツ自身も、そうした巨大な個人資産は有しながらも 本質的には、「どうでもいいこと」のように感じているのではないでしょうか。

こうした大きな時代変遷の中で、そうは言っても”お金の世界”は厳然と存在していますし その影響力は益々「最期のあがき的」に強化されつつあります。「お金を離れる」という 視座と「お金に執着する」という視座の混戦の真っ只中にいるのが現在であるわけです。 高度資本主義経済は本当に超進化し、ますます富の配分の不均衡を表出しています。 日々数百兆円規模の資金が自由に個人レベルでハンドリングできるという空恐ろしい 世の中が現出しています。こうした状況の中に私の言う「金融大魔王」がはっきりと 顔を覗かせてくるわけです。「ユダヤの陰謀」や「フリーメーソン」を持ち出すまでも なく、富の極度な集中とその容易なハンドリングは「金融大魔王」という人智を超えた 存在を生み出します。言うまでもなくそれに従順に付き添い、実行する人間も 「金融大魔王」の”組員”であることは間違い有りませんが。

さて、「金融大魔王」の基本戦略は何でしょうか。それは彼を生み出した資本主義経済 システムが本質的に有している、富=金銭の飽くなき増殖です。さらに増殖された 富を用いて、つまり経済システムという梃子によって世の中をハンドリングしようと する意図が働くことです。あなたに6兆円あったらどうしますか?

最初はぬか悦びをする!そうですね。ただし考えてください。1日10万円食べたと しても1年で3650万円しかつかえません。たとえ1年で生活費を1億円使っても 6兆円だと、6万年もかかります。土地を買いますか?クルマを買いますか? 現実に即してみると巨大な金銭がいかに実質的な生活とかい離しているのかがわかる はずです。そうすると巨大な資金は必然的に純粋な再増殖と世情を動かす権力に 向かいます。お金で世の中が個人の手で動かせたら面白いことではあるでしょ。 今はそういう状況なのです。アメリカを中心とした「金融大魔王」の基本戦略は 富の飽くなき増殖と世界ハンドリングを目指したものと言えます。

そのひとつが日本の個人資産1200兆円という美味そうな御馳走です。それから 21世紀に飛躍的に伸びると予想される、アジアの覇者中国に対する経済システムを 梃子としたハンドリングです。こうした図式を見据えていれば比較的状況を冷静に 観測できるのではないでしょうか。そしてあなた自身の真の資産を安寧の内に 確保できるものと思います。「金融大魔王」の術中に嵌まらない手をお教えしましょう。 一つは、そういう巨大な不可視な図式を可視的にイメージしながら動きを押さえておく ことです。もうひとつは、「金融大魔王」に組せず、彼の世界観とは別の次元に身をおくことです。 21世紀はもう胎動しています。その基本コンセプトの一つが「経済資本主義的な経済」 を凌駕した「文化的な生きざまそのもの世界観」にあるわけです。

「金融大魔王」はある意味で20世紀的な旧世界観の遺物(現存していますが)と 言えます。彼を”漫画の主人公”として見られるようになった頃には、新しい世界観 の中で新し豊かな世界が始まっていることでしょう。そのポイントが「精神」と 「文化」にあります。さらに補足するならば、「宇宙的な視座」と「科学技術の 次元越え」ということになりましょうか。

  


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