”慧”小論文


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1998年-10月14日…金融大魔帝国の自壊…文責;山口泰幸

既に現況の高度資本主義の行く末については色々と書いてきておりますが、私の基本的な視座は既に 21世紀に照準があります。その大前提として20世紀的な資本主義経済は瓦解し、その後どういうような 未来社会のための経済システム(経済という言葉を使うことがそもそも適切かどうかも悩んでいますが)は いったいどういう構造になりそうなのかを微力ながらデザインしてみたいとも思っています。この辺は 近々このコーナーで「21世紀経済のデザイン…連作」逐次提議していきたいと考えています。
さて、本日は私が揶揄して言うところの金融大魔王側の門番;ジョージソロス氏について語ろうと思います。 と言って、個人的には好き嫌いも連携もありませんし、本来この慧で個人に焦点を当てるのはあまり好ましく 無いのですが、今回はシンボルとして語ります。…まずその前に…
2〜3ヶ月前に現在ものすごいスピードで日本の現物資金が外債を購入するという形で、主に外資系の 金融機関を経由しながら外に流出している旨を書きました。その時点で30兆円〜50兆円規模でした。
恐らく現時点では100兆円規模の流出が既に起こったのではないでしょうか。ところで、これも先述したように いずれドル安=相対円高に持っていかれると予測しましたが、まさにそうなりました。円安で外債をドル建て で売り円高に誘導すれば、当然その時点で日本の資金は消失しますね。ではそれはどのくらいかというと 140円強の円安から115円の円高に相対的に振れれば、それだけで20%弱の円を喪失します。金利分を考慮しても 今回の仕儀にて約半年間に、為替差損によって15%×100兆円=15兆円規模の日本円が海外にまんまと もっていかれたことになります。…それは穿って見すぎると言う御方もおりましょうが、図式としては まさにその通りでしょ。現在長銀問題や金融再生法案で揺れる日本ではこうした実体を論議されるヒマも ありませんが、いずれにしても日本の資産は毟り取られる一方です。
さて、さて今回の本題は件の金融大魔王側=金融大魔帝国が純粋内変的に自壊を始めるのではないかという お話です。
私の慧を”愛読して頂いている”米国在住の知人から貴重な情報を頂戴して、それで私が言っている 金融大魔王、金融大魔帝国が極めて鮮明に見えてきました。
私は経営コンサルタントではありますが、いわゆるエコノミストではありませんし、経済学者でもありません。 いろいろな対象や事象を私の専科である「概念デザイン」によって「概念の構造化」をしながら、それらの本質を 見極めようとしているわけです。また、概念デザインの世界観では可視的な物理現象と同時にその裏側に潜む 不可視な潜在構造やさらにその大元になっている霊的な構造にまでもサーチライトを当てています。
そういう意味であらためて、金融大魔王と金融大魔帝国に言及してみます。
潜在構造や霊的な構造にまで言及するということは、対象としての相手を必ずしも人間に限定しては見ていないと言うことです。 人間という物理的に見えやすい対象はどちらかというと本当の対象の表向きの顔や門番として登場します。 今次のジョージソロス氏はその門番です。
最近流行りの「ウオール街=財務省複合体」という言葉は、コロンビア大学のジャグディッシュ・バグワティ教授の 命名ですが、1980年代のウオール街とはかなりニュアンスが異なります。
この「ウオール街」の代表者たちである、グリーンスパン・サマーズ・ルービン等の諸氏が金融大魔帝国の 表看板です。この裏側を統御している面々=人間及びグローバル企業や財団などが金融大魔帝国の潜在構造 と言えましょう。そしてこうした人間や企業が集団を形成したときに、あたかもアダムスミスが経済における 神の手と比喩したものと相対峙して、ミーム(文化遺伝子)のごとく、存在しているようで存在しておらず それでいて構成員に絶大なる影響力を行使できる「不可視な存在」…が金融大魔王の本体であり、 これには形態はありません。というか変幻自在とでも申しておきましょう。これらのミーム+潜在構造+ 表看板+門番の総体が金融大魔帝国を形成していると言えます。
さてここで問題は、表現上の問題として「魔」をどう位置付けるかですが、善悪ではなく、勿論そのことも 含まれましょうが、「魔」の基本構造とは「人為」「排他」「自己中心」「機械論」「神との断絶」という 意味において成立するものであります。
近世から現代にかけて、さらにそれが生み出した現代の高度な工業化社会や金融経済などはすべからく こうした構造に関与しています。これについてはここでは深入りしませんが。ですから善悪といういわば 狭義の概念枠組みではなく、近代〜現代の時代的特徴が生み出した千年単位の構造でもあるといえるのです。
それを心象として「魔」と表現しているわけです。その「魔」の部分が限りなく「悪」を生み出し 宇宙の理・神への反逆に耐え切れず、まさに金融大魔帝国内部から瓦解が始まっているのではないでしょうか。 その門番たるジョージソロス氏が、今までのやってきたこととは全く正反対に、何と”デリバティブの規制強化”や 国際金融ルールの規制強化を言い始めたのです。その背景には、米国内でのヘッジファンド本体の巨大債務を抱えながらの 倒産の危機があります。その規模はたった数人のヘッジファンドでも数千億円、著名なヘッジファンドならば 数兆円から下手をすれば100兆円規模の負債での倒産です。
さらに、「排他精神」と「自己中」の精神で邁進してきた世界金融制覇と他国苛めが、結局はアメリカ本体にまで 波及してきたということでしょう。「人為的マネーゲーム」のつけと「排他は終局は排自であった」ということを 門番;ジョージソロスは現場の先鋭として身につまされたことでしょう。それはあたかも原爆開発に多大に 貢献したアインシュタインやオッペンハイマーが終生自責の念に駆られ、原爆の危険性を説いて回った様に 似ています。そういう意味では現場の門番ジョジソロスにはまだ、「宇宙の理」を感得し、それを表明するだけの 人間らしさがあるのかもしれません。しかし、表看板も、潜在構造も、ましてやミーム自身は自己正当化と 対症療法に躍起になるばかりです。
経済大恐慌などはむしろ甘いのかもしれません。経済ハルマゲドン、それも10兆円〜100兆円規模の大核爆発 が世界中で起こると考えておいたほうがいいようです。なぜならば、金融大魔帝国には純粋内変的な自壊は ありこそすれ、自浄的な全体調和作用は無いと見えるからです。
私は恐怖をあおるつもりは毛頭ありません。経済ハルマゲドンといえども、人間は残ります。生活も存続します。 大切なのは”その後をどうデザインしていくのか”ということだと思うわけです。
それをこれから、やていきたいわけです。さいごに、「デリバティブ悪玉論批判」についてひとこと。
デリバティブ悪玉論は国際競走上ハンディキャップとなる…、デリバティブはやらないほうが時代遅れだ…、 デリバティブはやり始めたら止めないほうがいい…等々、デリバティブ擁護論と、デリバティブをやらない人への 逆差別論がありますが、私はそうした議論は、裃ではなくスーツを着なさい論議だと思っています。
スーツ着て現代ビジネスをやるのは当たり前なのです。その上で、そのスーツの本質が一体何なのかを知って 着るのか着ないのかを決めなければならない状況に既に突入してしまったのです。
長銀の負債が三兆円超であることが最近判明しましたが、その配下である日本リースが倒産し、その債務が 何と子会社のくせに、2兆円超ですよ。土地だけの不良債権でこんなにあるわけないでしょ?
何かがおかしいんです。何かが裏でくすぶっているようです。そのうち大火がどっかで起こるでしょう。 XXXX会社倒産;負債総額20兆円!!??!!60%はデリバティブによる損失!…などという記事がとびこむかもしれませんね。

  


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