1998年4月6日にNASA(米航空宇宙局)から、マーズグローバルサーベイヤーという
火星探査機で撮影した最新の、いわゆる「人面岩」の写真が公表されました。
National Space Science Data Centerは次のように答えています。
-NASA has no official opinion on what the so-called "face" on Mars is.
Most planetary scientists agree that, although there is
insufficient data to make a definitive analysis of the feature,
it is highly unlikely to be anything other than a combination of a
natural feature and unusual lighting conditions. -
NASAは火星上のいわゆる「顔」について何らの公式見解も持たない。
殆どの惑星科学者は、その対象物に対する断定的な分析に足る十分なデータは
持ってはいないが、自然の地形と特殊な光の条件以上の何者でもない可能性が
高いという見解に賛成している。
これに対し、日本の新聞やテレビでは、「単なるでこぼこの地形でしかなかった。」
と断定的に切り捨ててしまいました。
NASAは見解を表明していません。それが人面であるとも、そうでないとも言っていません。
アメリカのローカル番組のローラリー・ショーでは、それでも人面に見えると答えた人が
現在、220人中56%でまさっています。
少なくともせっかくすばらしい写真が送られてきたのに、精査もせずに、議論もせずに
断定的に「単なるでこぼこ地形」と言い切る、日本のマスコミはレベルが低いですね。
というわけで、NASAの写真を紹介します。(尚写真はフリーです。)
皆さんがご自身で判断されますように。
尚、「人面岩」があると言われるのはシドニア地区で、1976年の被写体と1998年の被写体は
同じ物ですが、撮影角度と光源と解像度に差があります。
最初の写真は、NASAが提供している写真、その下は、1976年の条件に近づけたネガです。
シドニア地区にはこのほかピラミッド群がありますが、私はこの写真を2日ほど見続け、
ある考えに至りました。それは「人面岩」ではなく、「獅子岩」です。しかも
それが長い年月のうちに風化され始めているということです。門番としての「獅子」と
神殿としてのピラミッドという図式ならば非常に得心がいきます。エジプトのスフィンクスも
現在のアンバランスな人頭の前は、「獅子面」であったとも言われています。
沖縄の海底遺跡と同様に、火星の(泰山流^o^)「獅子岩」は永続的にウオッチング
していきましょう。日本のヒラミツト周辺には「獅子岩」と呼ばれる巨石が沢山あります。


