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仙台市在住の「しゃこちゃんのお部屋」主宰浅野さんから、そのことを聞くまでは私のピラミッド頭の
チャンネルには「幻想の森」というキーワードはありませんでした。不思議な森が宮城県の黒川郡にあると
いう漠然とした記憶がふと蘇ったのは、仕事の関係で仙台から塩竃神社を回ったときのことでした。
七つ森のことを知りたければ「新・みちのく古代史紀行」という本がよいとの案内に、早速その本を入手し
「不思議の森;七つ森」を詳しくしることになりました。
七つ森は東北の聖山;舟形山(御所山)と泉ヶ岳の東方に居並ぶようにある山々で、直接その姿に触れると
その光景は、山々があるというよりはむしろ、偉大なる神々がそこに座しておられるという様なのです。
七つ森の全ての山には「倉」の名前が入っており、「倉=座=神座」という図式から、古くよりこれらの山々が
ご神体としてあがめられてきたことは明らかでしょう。実際にはもうひとつ山が付随していて、全部で8つの
霊峰からなる光景が七つ森を「幻想」として演出しています。
私が訪ねた時季は、人もまばらな降雪の季節。雪化粧によってひときわ神秘漂う七つ森に、こころを奪われること
しばし。東北の秀麗なヒラミツトと対面することができました。
1996泰山記 2010 高精細画像に置換え+補足
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左から、笹倉山、松倉山、撫(なで)倉山、大倉山、鉢(はち)倉山、鎌倉山、遂(とが)倉山…大和町よりの遠望
七つ森の中でもっとも興味を引かれた遂倉山。
うっすらと降った雪によってその稜線が一目瞭然である。
遂倉山は形態的および直感的にヒラミツトであるといえるだろう。
七つ森のそれぞれの山頂には巨石遺構があると聞いている。
七つ森はそういう意味では全てヒラミツトであり霊峰であるといえるかもしれない。
その中での遂倉山は典型であるということだ。
遂倉山を西方に回りこんだところに実は重要な小山がある。
それが右手にある第八番目の聖山である「タガラorタンガラもり」である。
七つ森;実際には八つ森のカギがこのタガラもりにありそうだ。
それはこのタガラもりこそがこの地域で再考の幾何学的精緻華麗なピラミッド型であるからだ。
しかも、遂倉山に寄り添うように存在するタガラもりはヒラミツト的構造で言えば、
拝殿山であり、丁度遂倉山を東に仰ぎ見るかたちで配列されている。
タガラもりとは「タカラのもり」かもしれない。
そして、タガラもりの麓に、「石神山精神社」が鎮座し、そのご神体が巨大な岩盤なのである。
秀麗な姿の遂倉山。珍しいほどの美しい山容である。
七つ森の主峰;笹倉山。笹倉山をはじめななつの霊峰には全て「薬師如来」が安置されている。
そして唯一、タガラもりには文殊菩薩が祀ってある。
遂倉山およびタガラもりのふもとにある「石神山精(いわがみやまずみ)神社」のご神体である巨岩の隣にある
樹齢数千年の杉の巨木。
ご神体の巨岩。
「石神山精(いわがみやまずみ)神社」は延喜式内社で、西暦790年に官社に進められた当時
すでに信仰が厚かったという。ご祭神は大山祇神、大歳神、大国主神、事代主神、保食神、釜神。
人の大きさと比べればこの巨岩の巨大さが分かると思う。2枚の合成。あまりに大きすぎて写真に入らない。
巨岩の高さは15m以上はあったとおもう。