諏訪は是非とも訪ねたい所でした。
出雲神話に登場する大国主尊と須世理姫との間に生まれた武御名方富尊が
事代主尊との相続争いに敗れ、北陸の地から下った地が、諏訪です。
武御名方富尊は諏訪の地で、八坂刀女姫を娶り、諏訪を安住の地としました。
諏訪大社は諏訪大明神ともいわれ、このお二方を祭っています。
日本の地図を見ると、長野は日本の真ん中にあります。そして諏訪湖はそのまた
真ん中にあります。さらに諏訪はフォッサマグナの上にあり、「地」として
特別な環境にあります。諏訪周辺には数々の遺跡群が発見されてもいます。
南北アルプスと八ヶ岳という2000m〜3000m級の山々に囲まれて、
諏訪から甲府周辺にかけて独特のエネルギーが醸し出されています。
今まで個別に知っていた情報が、実際に現地を訪ねることによって
全て関連性を持っていることがよく分かりました。
まずその前編として諏訪大社周辺の状況をお伝えします。
諏訪大社は上社と下社に分かれ、さらにそれぞれ前宮、本宮、秋宮、春宮に
分かれます。降臨神である武御名方富尊と地の神八坂刀女姫の二柱祭る
という意味合いもあると思いますが、それ以上に、大きな神社を複数配する
必要性があったように実感しました。それは諏訪湖を取り囲む聖山が数多く
あるということなのです。
今回の取材で最も重要に感じたのは上社の
硯石と春宮付近の万治の石仏です。今回は直接ヒラミツト登山はしません
でしたが、明らかにヒラミツトと言える存在がいくつもありました。
以下の情報を得ながら、来年開催される御柱大祭(7年ごと)に行けば、
きっと祭りの見方も違ってくるかもしれませんね。では、どうぞ。