「そういえば、私の住んでいる仙台市にもピラミッドみたいな山があるけど、あれもそうかなあ…」と、
3年くらい前に聞かされたのが、私が太白山の存在を知ったきっかけです。その後も、このホームページの
サロンコナーで紹介されたり、「しゃこちゃんのお部屋」からのお便りでとてもその存在は気になっていました。
「タイハクザン」が太白山であることをしった瞬間に、間違い無くヒラミツトであるという確信がありました。
2年以上も待たせてしまった仙台の”瀟洒”なお山は、黄金色に輝きながら、出迎えてくれたのでした。
仙台市の西方数キロメートルのところにある太白山は標高320mの小山にもかかわらず、仙台駅に近づく
新幹線の左車窓から存在感を持って目に飛び込んできます。晩秋に訪れたせいもあってか、その山肌は
赤みを帯びた黄金色に輝いており、周辺の山々の色とは明らかに異なる発色をしていました。
山容は、その急峻な斜度から富山の尖山あるいは、讃岐富士に似ており、確かに不可思議極まりない山なのです。
新幹線から見た風景だけを頼りに、地図も持たずに駅レンタカーを転がし始めた私は、呼ばれるごとく、
青葉山を越え、突如幹線を左に折れ、今度は新興住宅街の細道を右折しながら、無意識的に太白山に近づいて
行きました。やがて、つづら折れの畑道を抜けると急に視界が開け、そこには秀麗な太白山が聳えていました。
太白とは金星のこと。金星に関わる何かがあるかもしれない。そんな予感を抱きながら、クルマで行けるところまで
行き、ようやく中腹の神社につきました。高だか数百メートル、約30分足らずの登頂でしたが、本当に珍しく
途中で息切れがしだし、とうとう頂上では脂汗を出しながら10分以上も喘ぐ私でした。
「太白山に死す」…という言葉がふとよぎるほど、この山のパワーに打ちのめされたという状況なのです。
頂上の神社は中腹の八幡社とは違って、何と「貴船神社」。これは鞍馬山の貴船神社と同格ではないかと
思った瞬間、この山の力の源泉が理解できたように思えました。この山は東北の、少なくとも仙台の要では
ありましょう。太白山に行くことを決めた1週間ほど前に、またしても不思議な霊夢を見ました。
数百メートル上空から街が見え、そこに団地があり、青い屋根の住宅があり、斜めにラインが走っており、
そして、遥か左前方にこんもり茂った緑の杜がありました。そこをじっとみつめていると、その杜が
瞬間ズームアップされ、その奥から小さな、けれども高貴な社が現れたのです。この情景が、まさに太白山頂
から仙台市街地を見下ろしたもので、杜とは青葉山であることが、わかりました。
自分の星であるか否かは別にしても、金星のお山のパワーには本当に参りました。う〜ん、凄い山です!
1996泰山記
2010 高精細画像に置換え+補足