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『泰山の古代遺跡探訪記』Topページ
泰山の古代遺跡探訪記 Presented by…
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六甲メガリスゾーンの一角というよりも、夜景を愉しむデートスポットとして「六甲の天狗岩」は有名かもしれない。 十数年前にたまたま神戸から有馬温泉に抜けるロープウエイの中で、途中駅の「天狗岩」という名を耳にした。 それ以来、六甲の天狗岩は気に掛かっていた巨石なのだ。
阪急六甲駅からバスで10分ほど北上すると、六甲ケーブル下駅につく。二月の六甲には出向く人も少ない。 ましてやケーブルにのる人など私を入れてもほんの2〜3人だ。
『天狗岩往復』…巨石探訪の私にはごく当たり前の表現が、出札のオジサンには奇異に聞こえたらしい。 『えっ?…て…天狗岩往復ですか?』…『ア、はい…往復切符は無いのですか?』 『天狗岩でいいんですよね?』…そんなやりとりがしばらく続いた。
たしかに冬の時期に天狗岩にわざわざケーブルとロープウエイで行く人など…『いる訳無いヨナ』
ケーブルで六甲山上駅にゆき、そこからロープウエイに乗りかえる。六甲山上から有馬温泉への 山越えのロープウエイは、秀逸だ。
それに有馬温泉は温泉としても有名だから、ケーブルとロープウエイは 神戸から有馬へのお楽しみルートでもある。案の定、冬の天狗岩駅で下車したのは、ハイカーでもない”妙なオジサン”独りだった。 「心配顔の駅員」がわざわざ出迎えてくれて、天狗岩までのルートや時間を教えてくれる。 二月の天狗岩周辺には雪が疎らに残っていた。
天狗岩を訪ねたかった理由がもうひとつある。それはこの天狗岩が阪神・淡路大震災の活断層上にあり、 まさに淡路と長田地区を結ぶ大激震地ライン上にあるからだ。天狗岩が大震災で崩れたとも、否、無傷であった とも噂があった。その意味を直接見てみたかったのだ。 そして天狗岩の由来ともなったその天狗の顔はしっかりと残されていた。その顔は真っ直ぐ淡路島を向いている。
六甲山上駅からロープウエーに乗換え、もうすぐで天狗岩につく。
天狗岩の南西方向に神戸の聖山である摩耶山が見え、さらにその向こうにはかすかに淡路島が見える。
天狗岩のあるところは一つの尾根になっている。
三角形に見える部分が天狗岩の一部で、この周辺に巨石が群がっている。
ロープウエーの天狗岩駅はこの尾根を越えて300mほど行った次ぎの尾根にある。
有馬へはそこから別のロープウエーで北上する。
天狗岩駅を降り、雪の残る尾ね道を300mほど戻ると、
天狗岩を含む巨石群がある小高い尾根に行きつく。
この一体は標高約700mで、この北側後方に標高931mの六甲山がある。
構造的には保久良-金鳥山系と同様に、六甲山に対して天狗岩が「拝殿」的 な存在となっているようだ。
天狗岩…残照。
天狗岩のある”踊り場状地”は広島の宮島の弥山頂上を
小ぶりにしたような、「巨石サークル」がある。
この巨石はその中央にあったもの。
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巨石サークルを形成している南端の巨石。
天狗岩本体はこの巨石サークルの一部を形成する一塊の巨石だ。
その天狗岩と別の巨石との間から、遥かかなたに、摩耶山と淡路島が望める。
この情景は絶品であり、「巨石文化につきものの(いままで見てきた経験で)」
”感動的な風景”が天狗岩から見事に得られる。
聖山摩耶山と淡路島(石上神社のあるところ)を結ぶラインにこの天狗岩が存在することが重要だ。
巨石サークルの最南端にある巨石の上部は平坦で白い。
典型的な美しい花崗岩である。
そこに立って、真南を望めば、神戸市街と瀬戸内海が見渡せる。
デートスポットに最適の夜景であるに違いない。
天狗岩(全域)の天狗の顔を形成する巨石が
西端に突き出たこの巨石だ。
横に尖った部分が天狗の鼻に相当する。
実際にはこの顔部分の巨石だけでも高さは3m以上はある。
頂上部から撮影した天狗の左横顔。
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これぞまさしく天狗の顔。”天狗岩”と称されるゆえんだ。
中央の山が標高約400mの聖山摩耶山。
その奥に、海峡を挟んで淡路島が横たわる。
摩耶山と淡路の中間にある市街地が震災で大ダメージを負った
長田地区である。
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天狗の右側。鼻の部分。
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鼻の下の鋭利な突起。
天狗岩の頭の部分に走る石質の異なるライン。
天狗岩のある尾根をもうひとつ下ったところの岩場。
基本的に六甲山系はこのような岩盤状の山である。
ただし天狗岩のある踊り場状地の巨石群は
自然石の崩壊という図式ではなく、巨石のサークル
ができている。
コノ写真は1988年当時のロープウエー切符に出ていた天狗岩だ。
天狗岩本体が全く崩壊していないことが分かる。
つまり阪神・淡路大震災の最大激震地上にあった天狗岩は
あの地震に堪えて全く無傷であったわけだ。
摩耶山と淡路の石上神社を見据える天狗岩は…黙して語らず…
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