山寺立石寺の岩窟

in Yamagata Pref. /Rissyakuji; a rocky cavern temple at Yamadera

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泰山の古代遺跡探訪記
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「閑さや岩にしみいる蝉の声」…松尾芭蕉の俳句で有名な山寺は、山形や天童に近い山間の岩窟院です。 正式名称は宝珠山立石寺といいます。

30年近く前に山形から仙台に向かう列車の窓から、山寺の岩山を見た記憶がかすかにあります。 立石寺という名前、かすかな記憶を頼りに、改めて山寺を訪れてみました。

松島当たりからこの山寺までの一体は岩塊でできた山々が連なっています。 近くには断崖絶壁で有名な磐司岩などもあり、立石寺の岩窟もこの一体の岩塊のひとつ として捉える必要があるでしょう。

山寺駅を挟んで立石寺の真向かいにある山にも 同様の岩塊が幾つも認められました。山寺は私が探訪している本命のヒラミツトとは
違いますが、岩窟を巧みに利用した寺院の美しさと幾つかの巨石の素晴らしさを 是非ともご紹介したいところなのです。

急峻な参道を寡黙に登れば、そこは霞のかかる幽玄郷です。今回は解説を極端に少なくしました。 山寺の情感をじっくりとご鑑賞下さい。

Please appreciate beautiful scene and classic music. Yamadera a cavern located near Yamagata.

1996泰山記

2010 高精細画像に置換え+補足


閑さや岩にしみいる蝉の声


山寺の駅を降りれば、
目の前に立石寺がある岩塊が聳え立つ。


本当に本当に大きな岩だ。
対面石に手をかざしてごらん。ほうら、岩の温気が伝わってくる。

靄を突いて巨石は忽然と現れる。
その瞬間がたまらない。驚きよりも畏怖よりも、
むしろそれは愛おしさ。

急峻な参道をただひたすらに登りくる。
山寺の街と寺とを層雲が分かつ。
振り返れば既にそこは別次元。

雲上の世界で聞こえてくるもの。
木々のゆらぎ、小鳥のさえずり、風の声。
耳を澄ませて、天空からの旋律をひととき楽しむ。



五大堂

岩に染み込んだのは蝉の声だけではあるまい。
往時の喧騒、古代の槌音、そして流転する歴史の陰と陽。
わたしの旅、それは石の記憶を手繰る道。




幽境へと参道は続く…

うつし世とあの世との狭間を表徴する、
そんな不思議な空間が日本には身近にある。
時折そこに浸ることは、人間にはとても必要なことだ。


天狗岩

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